ボルト。そうボルトだ。工事現場などでよく使われる部品と部品を組み合わせるために使われるボルトだ。そしてボルトだけれど人間みたいだ。「人間になりたい」と思ったかどうかは謎だが、まさしく人間のような形をしたボルトなら確かにここにある。
カメラマンでもあり鍛冶屋でもある Tobbe・Malm は、スウェーデンの納屋で錆びたボルトにつまずいた。そこからこの人間のボルトシリーズ「 Bolt Poetry (ボルトの詩情)」は始まった。なんとも哀愁を帯びたボルトの形をした人間…いや人間の形をしたボルトからは、愛情や悲しみ、痛みなど、まるで人文主義的のような瞬間を目の当たりにすることができる。