![ディズニーアニメ『不思議の国のアリス』はこうして描かれていた (1)](https://livedoor.blogimg.jp/rabbitalk/imgs/8/c/8c839850-s.jpg)
今回は、おなじみウォルト・ディズニーの長編アニメーション映画作品のアニメ制作現場のお話だよ。『不思議の国のアリス』はこうして生まれた!
最近では映像の全てがコンピューターグラフィックス(フル3DCG)によって制作されるケースが多くなってきたディズニーアニメ映画作品。3DCG作品による興行収入の実績や、コンピューターを土台とした映像制作技術の進歩とその手法の変化などの影響を受けて、現在のディズニーは伝統的な手描きアニメーションから事実上撤退しているような状況だ。
![ディズニーアニメ『不思議の国のアリス』はこうして描かれていた (3)](https://livedoor.blogimg.jp/rabbitalk/imgs/2/6/2629669e-s.jpg)
しかしもちろん昔のディズニーアニメ映画作品の映像はアニメーター達の手によって一枚一枚丁寧に描かれていた。
映画のフィルム撮影は1秒間に24コマ(24fps)である。つまりわずか1秒間のアニメーションのために24枚もの絵を描いたわけだ。絵を描く枚数が多ければ多いほど労力とコストは大きくなるが、その代わり滑らかで豊かな表現力が生まれる。これはフルアニメーションの特徴である。
当時ディズニーで働いていたアニメーター達は、週にわずか23~24秒のアニメーションを作ることができた。