
ハンガリー、ブダペストの街のはずれに放棄された漁村があった。不気味な霧に覆われた森の中には、静かにたたずむオンボロ小屋と、その景色を鏡のように反射する湖があった。おとぎ話の世界に紛れ込んだような廃墟。
ハンガリー、ブダペストの街のはずれに放棄された漁村があった。不気味な霧に覆われた森の中には、静かにたたずむオンボロ小屋と、その景色を鏡のように反射する湖があった。おとぎ話の世界に紛れ込んだような廃墟。
ブダペストは、東ヨーロッパの国ハンガリーの首都で、ドナウ川河畔に位置する。ブダペストはハンガリーの中心都市であり、東・中央ヨーロッパにおいて最も大きな都市の一つとして数えられる。
写真家、Mark Mervai は、5年間に渡ってブダペストの街の美しい景観を撮影し続けた。特に太陽が地平線を昇り、光がブダペストの街を赤く照らす瞬間が彼のお気に入りだという。
2014年の12月のある日、ハンガリーの首都ブダペストは氷霧(ひょうむ, Ice fog )に包まれた。辺り一帯は凍てつき、霧がかかる。その退廃とした光景は、まるで世界が終焉を迎えたかのようだ。
街は氷に包まれ、巨大な氷柱が立ち並ぶ。そして多くの木々は枝の先まで凍り、氷の重さに耐え切れず倒壊した。