
アメリカのボルチモア美術館に展示されたのは、絶滅した淡水イルカの悲しき運命を描いた彫刻作品。川で拾われた流木を切り出し、ヨウスコウカワイルカの骨格を形作った。
積み上げられた流木から生まれるイルカの彫刻は、最終的に光の方向へ向かっていき、その体が解体されて消えていくかのような表現が用いられている。
かつて存在した種の儚い運命を描いた流木の彫刻アート by Jonathan Latiano



中国で、かつて『長江の女神』と呼ばれ、平和と繁栄の象徴であった淡水イルカのヨウスコウカワイルカ(揚子江河海豚)は、中国の近代化と工業化による環境破壊や、漁業による魚の乱獲、激しく往来する船舶の影響で、その個体数を減らしていった。




1950年代には、およそ6,000頭のヨウスコウカワイルカが生息していたが、長江沿岸が開発されるに伴って急激にその数を減らし、1997年にはたったの13頭になり、2006年の大規模な調査では1頭も発見することができかった。ヨウスコウカワイルカは絶滅したのだ。

文献参考 @ Wikipedia
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