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パチンコ玉が音楽を奏でるマーブルマシン!Wintergatan (12)

マーティン・モリン(Martin Molin)はスウェーデンの Wintergatan という音楽グループに所属する音楽家、アーティスト。この度、彼はオリジナルの音楽を奏でる木製のマーブルマシンを発明開発した!マーブルマシンとは、ビー玉やパチンコ玉を、様々なギミックを用いて循環させる玩具のことだ。

これが天才か…人力駆動のエレクトロニカ!Wintergatan - Marble Machine!by Martin Molin

さっそく動画を紹介しよう。動画はライブパフォーマンスそのままのミュージックビデオとなっている。音楽はノリの良い爽やかなエレクトロニカポップという感じなのだが、ミュージシャンが人力でレトロな機械を忙しく操作しているという感じが非常にユニークで面白い。

# Wintergatan - Marble Machine (music instrument using 2000 marbles)

機械は全て手作りだ。3000ものパーツによって組み立てられた壮大なマーブルマシンは、3Dソフトウェア上で設計され、木工により制作された。開発と制作には14ヶ月の期間を要した。

# マーブルマシンは人力で動作する。テコの原理によって、小さな歯車で大きな歯車を回して大きな力を得るのだ
パチンコ玉が音楽を奏でるマーブルマシン!Wintergatan (5)

音楽に使用されている楽器はビブラフォン、ベース、ドラム(ハイハット、スネア、キック)というシンプルな構成だ。右手を動力エネルギーにして歯車を回転させると、マーブルマシンの中を漏斗、プーリー、チューブ、エレベーターなどを介してパチンコ玉が駆け巡り、音を鳴らすために滝のように上から下へと落ちていく。

# 音階に並べられたビブラフォン(鉄琴の一種)の音板。ここに落ちてきたパチンコ玉がビブラフォン音を綺麗に鳴らす
パチンコ玉が音楽を奏でるマーブルマシン!Wintergatan (9)

落ちたパチンコ玉は、各楽器のトリガーとなる素材へヒットし、音が奏でられる仕組みとなっている。ビブラフォンは鍵盤が備え付けられており生楽器だ。ドラム系の音は外部のハード音源からケーブルを繋いでアンプから出力している。

ベースは、パチンコ玉が弦に落ちて開放弦を鳴らすほか、アーティストが左手でベースのフレットを触ることにより、オクターブ飛ばしの任意の音を演奏している。動画で聴ける音楽は、ライン録音およびアンプからオンマイク、オフマイクで拾った音をミックスしたものだ。

#2000ものパチンコ玉が音楽を演奏する
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# 機械の中を循環するパチンコ玉は、各々の仕事のために分岐する
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# 複雑に入り組んだ内部構造
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# 各楽器トラックのON/OFFスイッチ
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# マシン下部にはWintergatan Marble Machineの文字
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# コンパクトミキサーで各トラックの音量調節を行う
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こいつはすごいぜ!!Wintergatanのyoutubeチャンネルではマーブルマシンを設計して組み立てる段階のメイキング動画や、各楽器トラックがどのようにして演奏されているかなどの動画も公開されているので、マーブルマシンがどのようにして制作されたか、興味を持った人は是非視聴してみて欲しい。

YOUTUBE @ Wintergatan

また、Wintergatanはバンドとして音楽活動をしているのだが、音楽がとっても素晴らしいのでおすすめだ。 北欧の透明感溢れるポップスやエレクトロカ好きにはきっとたまらないだろう。1曲だけ紹介しておこう。

# Wintergatan - Sommarfågel

● 聴いてみたい! / Wintergatan のCDアルバム
Wintergatan
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