人間が悩まされる様々な精神疾患を、ファンタジーなゲームに登場するモンスターのように具現化したイラストレーションシリーズ『リアルモンスター (Real Monster)』。
たくさんの可愛らしいモンスターの絵を楽しみながら、その怖い病状についても一緒に勉強してみよう。 キャラクターデザイナー、トビー・アレン (Toby Allen) による作品。
人間の心の中に潜む、本物のモンスターを描く！
# 偏執病 (パラノイア)
被害妄想、誇大妄想、自己中心的、サタニズム（悪魔的なものに美しさを感じる）など、自分自身を特殊な人間であると信じたり、隣人から攻撃を受けているといった、極端な妄想に囚われる。強い妄想を抱く。
# 不安障害
身体や精神に関する不確かで現実に基づかないネガティブな可能性や、想像上の将来などについて、過剰な"反すう"や不安、恐怖などを強く感じる。いくつかの異なる種類の精神疾患を含んだ総称。
# うつ病
意欲・興味・精神活動の低下、食欲低下、不眠などを特徴とした気分障害。精神的な苦痛や機能障害を伴う。
# 統合失調症
かつては精神分裂病と呼ばれていた病。認知障害、自閉、幻覚、妄想など、多様な症状を示す。思考や感情がまとまりにくくなり、客観的に見てありえないことを事実だと信じこんだり、幻聴を伴うケースが多くみられる。発症率は1%弱といわれる。
# 音嫌悪症 (misofonia)
くしゃみ、あくび、笑う声、咳、食べる音、口笛など、ごくありふれた特定の音をトリガーにして怒りを感じる神経障害。
# 場面緘黙症（ばめんかんもくしょう）
家庭内では普通に会話ができるが、学校や幼稚園といったある場所や特定の状況では、全く話すことができなくなってしまう症状。社会不安が起因するといわれる。
# 社交不安障害
社交的な場面で、他人から否定的な評価を受けたり、辱められることに強い不安を感じる精神疾患。対人場面では、過剰な不安や緊張から、動悸・震え・吐き気・赤面・発汗などの身体症状が強く発現する。
# 回避性パーソナリティ障害
自分は社会的に不適格で魅力に欠けていると思い込み、笑われること、恥をかくこと、排除されること、嫌われることを極端に怖がってしまう。否定的な評価に対する過敏さから社会的な活動を抑制してしまう。
# 睡眠障害
不眠や、睡眠リズムの乱れなどが起こる障害。身体的、精神的、社会的、また感情の機能を妨げるほど深刻で、長期的に苦痛や機能障害を伴う。
# 解離性同一性障害
いわゆる多重人格障害と呼ばれていた精神疾患。主に幼児期に受けた強い精神的ストレスなど、耐え難い状況に起因して、その記憶を切り離して心のダメージを回避しようとしたりする。やがて解離した感情や記憶が成長して、別の人格となって表に現れる。
# 双極性障害
躁うつ病。躁状態(気分の高揚)とうつ状態という両極端の病状が主にみられる精神疾患。家族や職場など、周りの人間を振り回してしまうケースも多く、社会的信頼を失いやすい。自傷や自殺のリスクも高い。
# 身体醜形障害
極度に低い自己価値感から、自分の身体や美醜に異常なまでにこだわってしまう症状。醜形恐怖また醜貌恐怖とも呼ばれる。一日中、肉体的な欠陥、コンプレックスについて考え込んでしまい、引き篭もったり、仕事をやめたり、離婚、自殺に至るケースもある。
# 心的外傷後ストレス障害
命の安全を脅かすような出来事、天災、事故、犯罪、虐待など、強い精神的衝撃(いわゆるトラウマ)を経験することが原因となって、著しい苦痛や、日常的な生活にも障害をもたらし続けてしまうストレス障害。
# 強迫性障害
不快感や不安感を感じさせる強迫観念や、同じ行為を繰り返してしまう強迫行為を、自分の意に反して反復してしまう精神疾患。不安障害に分類される。
# 神経性無食欲症
一般的には拒食症とも呼ばれる。病的な痩せを示す摂食障害。やせ願望や肥満への恐怖が起因しているケースが多い。これらの摂食障害は、食欲に関わる直接的な病気ではなく、他人からどう見られるかを気にしすぎる自尊心の病理であると指摘されている。
# 境界性人格障害
情緒不安定、感情や思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為を示す。不安や葛藤を自身の内で処理することが苦手で、自傷行動や、自殺、薬物乱用を行ったりするリスクが高い。
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