ウエストロサンゼルスのアニマルシェルターで、里親の到来を待つ黒猫に焦点を当てた写真シリーズ。アメリカでは年間300万匹もの犬や猫が殺処分されている現実がある。シェルターに運ばれた動物の内の何割かは、新しい里親の手に引き取られて生きていくことができるが、里親が見つからない動物たちは、短くしてその一生を終えることとなる。
欧米では、黒猫は「不吉の象徴」であるという迷信があったため、彼らは里親に引き取られる可能性が最も低く、結果的に殺処分される確率が非常に高いのだという。Instagramのユーザーである猫愛好家の Casey (@imogenthekitten ) は、そんな彼らの個性や魅力を披露するためにアニマルシェルターの黒猫の写真シリーズを作成した。
黒猫は、迷信を信じる人間によって虐げられてきた歴史も持つ。もちろん実際には、黒猫は不幸を呼び寄せる不吉な動物ではない。偏見と人間の身勝手さに振り回されるただただ不運な猫なのだ。
しかし不運なのは黒猫だけではない。ここ日本においても年間30万匹以上もの犬や猫たちが殺処分されているという。その多くは、ペットとして飼いきれなくなった飼い主による持ち込みであったり、繁殖業者によるペットショップで売れ残った犬猫の持ち込み、捨てられて野良となった犬や猫が苦情等によって捕獲されたケースなどである。
犬や猫と密接に関わり合うこととなった現代の人間社会。ペットブームの裏に潜む深く悲しい闇の問題にも今一度向き合って考えてみたい。
photo @ boredpanda
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