カラカルの赤ちゃん画像！麻呂眉と耳の房毛が特徴的なネコ科動物

ネコ科の動物が大好きな皆に紹介したいのがネコ科カラカル(Caracal caracal)！今も野生動物として自然の中を力強く生きている彼らは、れっきとした猫の親戚なのだ。今日はカラカルの可愛い画像を紹介しながら、カラカルってどんな動物なのかも勉強していくよ！

野生のネコ科！カラカルの画像とカラカルについての特集！

カラカルの生態と狩り

カラカルとは、アフリカ大陸のほか、アフガニスタンやイランなどの中東、インドなどの一部アジアに生息するネコ科カラカル属に分類される肉食動物。成長すると体長は60～90cmになり、体重は8～18kg。大きい固体で23kgほどになる。スラッとした長い足に、麻呂のような黒い眉の模様が目の上部にある。そして耳の先端には長くて黒い房毛(ふさげ)が生えているのが特徴だ。この耳や黒い毛のアクセントがデビルチックでかわいい。

サバンナや湿地帯、森林などに生息しているカラカルは基本的に夜行性で、警戒心が強く、容易に観察させてくれない動物だ。普段は単独かペアで行動をしている。肉食のため、小型の哺乳類、鳥類、げっ歯類などを捕食するのだが、なんと3メートルもの高さをジャンプして鳥を捕まえて食べることができるという。そして走るとなると、最大時速80kmというスピードを出せる俊足なネコなのだ。

カラカルの繁殖

カラカルは性成熟した雌と雄によって時期を問わず生殖が行われる。妊娠した雌カラカルは2～3ヶ月の妊娠期間を経て、1～6匹の子カラカルを生む。9～10ヶ月ほどで子カラカルは親離れをして、厳しい自然の中を一匹で生きていく。動物の赤ちゃんっていうのは大体かわいいものだけど、それに比べても幼いカラカルは超キュートなのだ。

カラカルと人間との歴史。古代エジプト、中国、インドとカラカルの関係

カラカルは、古代エジプトにおいて宗教的に重要な動物として扱われおり、壁画やブロンズ像の遺物としてその形を残している。カラカルはファラオの墓を守ると信じられていたのだ。古代エジプトの人達は、猫を崇拝していたイイ奴らとしても有名である。

13～14世紀の中国、元において、権力者はイスラム教徒の商人から銀やシルクと引き換えに、多数のカラカルを買っていた。現代でも言えることだが、金持ちというのはチーターやトラなど、珍しくて大型の動物を飼いたがるものなのである。

20世紀になるまで、カラカルはハトの群れが居る檻に放され、ハトを狩る数を賭けるといったゲームに使用されていたという。これは『to put the cat among the pigeons / 騒動を起こす原因(という諺の意)』という表現を生み出したとも言われている。またインドでは、カラカルを飼って、狩りなどでも利用してきた。

# to put the cat among the pigeons
カラカルの画像！麻呂眉と耳の房毛が特徴的なネコ科動物 (3)

カラカルと現代の人間との関係

文明が発達した現代において、カラカルは一部のネコ愛好家、兼お金持ちな人たちによってペットとして飼われている。その一方で一部地域では、カラカルは家畜を殺すために迫害されている動物でもある。しかし、その主な原因は人間の手による農場の拡大などに伴うカラカルの生息域の減少であり、簡単に彼らを非難することはできない。

ちなみにカラカルは、国際自然保護連合(IUCN)によって軽度懸念（Least Concern、LC）に分類されており、近い将来では絶滅に瀕することがない種だと位置づけられている。これにはラビトーク管理人も歓喜であった。

カラカルを飼いたい！って日本で飼えるの？

ここまで可愛いカラカルの画像を見せ付けられたら、カラカルを飼いたくなってくるというのが人間の性である。果たしてカラカルって日本で飼えるの？という疑問について調べてみた。

カラカルは人に慣れるため、現代においてもペットとして飼われることがある。ちなみに日本では特定動物(危険な動物に分類されているが、特定状況下において飼育可能)に指定されており、各都道府県の知事の許可を得ることで飼育が可能となる。しかし、一般のペットショップではもちろん販売されていないため、海外からの輸入となる。

カラカルのお値段は、イエネコと比べると高額で100万円～が相場のようだ。イエネコの2～4倍ほどの大きさがあるので食費もかかるだろう。ちなみに人間の飼育化では、カラカルの寿命は16年前後だという。