お腹の中で育っていく胎児を確認できる超音波検査は、母親にとって本当に特別な瞬間だ。しかし妊娠20週を迎えた妊婦のタチアナ(Tatiana Guerra)は、全盲の視覚障害者であり、超音波検査で胎児を"見る"ことは叶わないと思っていた。
3Dプリンタ技術の新しい可能性。3Dプリンタによって幾つもの感動ストーリーが生まれたが、母親タチアナと息子ムリーロ(Murilo)の胸像が出会いは、最も感動を呼んだ物語のひとつだろう。
盲目の妊婦タチアナがお腹の中の赤ちゃんに出会う!3Dプリンタで胎児を再現した感動のストーリー
目の見えないタチアナは、「赤ちゃんはどんな顔をしてる?」と担当の医師に聞いて、赤ちゃんの姿を想像しながら、出産の日を楽しみにしていた。
そんな中、医師が「もし赤ちゃんに触れる事ができたらどうする?」とタチアナに語りかける。
医師は、超音波検査の診察で得たスキャンデータを3Dプリントモバイルステーションに転送し、息子ムリーロの姿を立体的な胸像にしてプレゼントするサプライズを行ったのだ!
# 指で触って"見る"ことができた。赤ちゃんとの初めての出会い
突然の出会いに驚きながらも、愛おしそうにムリーロを撫でて喜ぶタチアナ。「生まれる前のムリーロに会えてとても幸せ」と語る。叶わないと思っていた願いが3Dプリンタの技術によって実現したのだ!
# 点字で「僕はあなたの息子だよ(I am your son)」と書かれている
この親と子の心温まる物語は、同じ機会を他の母親にも提供しようと考えた、ベイビー用品ブランド会社Huggies(ハギーズ)の大きいキャンペーンの一環だ。母の日用のスポットCMとしてブラジルで放送された。その全篇は是非、動画で試聴して欲しい。
# Huggies Presents: Meeting Murilo
周りの計らいと母親の愛情に感動!ムリーロ君も早く大きくなって産まれて、お母さんに会いたいと思ってるよ!