「ブラックパール号 (Revatu Black Pearl)」は、オランダのバイクショップのビルダーRené・van・Tuilによって製作された蒸気機関を動力としたカスタムバイク、つまりオートバイである。もちろんワンオフ車両だ。
アメリカンバイクのチョッパースタイルと昔ながらのSL蒸気機関車が融合したように見えるルックス。全世界のスチームパンクが好きなバイクファンの注目を集めた。
アメリカンバイク x 蒸気機関車!?スチームパンクな二輪車、ブラックパール号
映画パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウの艦船、悪名高い高速船にちなんで「ブラックパール号」と名付けたが、蒸気機関バイクの「ブラックパール号」は高速ではなく低速が得意だ。
蒸気機関のパワーで、大型のクランクシャフトが駆動し後輪が回転する、ユニークなオートバイは走り出してまもなく時速8キロのトップスピードに到達できる!(…つまりとても遅い。)
スピード狂にとっては満足できない速度かも知れないが、味のあるカスタムバイクでゆったりと走るにはもってこいの乗り心地だ。(…8kmという低速度だと、車体のバランスを取るのに一苦労するという点は伏せておこう。)
ブラックパール号は、鐘や圧力メーターなど装備を搭載し、蒸気機関車ならではのカスタムが施されていて、スチームパンクな雰囲気を漂わせている。
ちゃんと石炭を燃やしてバイクが走るのだ!
バイクのマスターであるRené・van・Tuilは、普段から型破りなカスタムバイクを製作することで知られているが、ブラックパール号においては、彼自身がクレイジーなオートバイであると認めている。
ちなみにブラックパール号は、工業デザインを学ぶ学生コルビーヒギンズ (Colby Higgins) がコンセプトデザインとして制作した、蒸気機関式バイク「Train Wreck」からインスピレーションを得て作られたという。
Train Wreck もめちゃくちゃ格好いいね。デザインの枠だけに留まらず、これを見て本当に動くバイクを実現してしまうところがすごいね!バイクへの熱い夢と情熱を感じる。
ブラックパール号は、2014年のカスタムバイクショーでお披露目され、一躍脚光を浴び有名になった。そりゃあこんなバイクを見たら誰だって驚くよね。
# カスタムバイクショーの動画
Dampfmotorrad Black Pearl von Revatu Customs @ Custombikeshow 2014
最後は、ブラックパール号が実際に蒸気機関によって走行している動画だ。とてもゆっくりな速度だが、ちゃんと走るというだけで凄い!誰も実現したことのない世界に一つだけのオートバイを開発して、オーナーもさぞや満足だろう。
# ブラックパール号が実際に走る様子の動画 :
カスタムバイクショップ Revatu :
www.revatu.nl